Sui フレームワークは、パッケージマニフェストにデフォルトで設定される依存関係セットです。標準ライブラリに依存し、ストレージとの相互作用や、Sui 固有のネイティブ型やモジュールなど、Sui 固有の機能を提供します。

便宜上、Sui フレームワーク内のモジュールを複数のカテゴリーにグループ化しましたが、これらは依然として同じフレームワークの一部です。

コア

モジュール	説明	章
sui::address	アドレス型に変換メソッドを追加	アドレス
sui::transfer	オブジェクトのストレージ操作を実装	オブジェクトから始まる
sui::tx_context	TxContext構造体とそれを読み取るメソッドを含む	トランザクションコンテキスト
sui::object	オブジェクト作成に必要なUIDとID型を定義	オブジェクトから始まる
sui::clock	Clock型とそのメソッドを定義	エポックと時間
sui::dynamic_field	ダイナミックフィールドの追加、使用、削除のメソッドを実装	ダイナミックフィールド
sui::dynamic_object_field	ダイナミックオブジェクトフィールドの追加、使用、削除のメソッドを実装	ダイナミックオブジェクトフィールド
sui::event	オフチェーンリスナー用のイベント発行を可能にする	イベント
sui::package	Publisher型とパッケージアップグレードメソッドを定義	パブリッシャー, パッケージアップグレード[TODO]
sui::display	Displayオブジェクトとその作成・更新方法を実装	ディスプレイ

コレクション

モジュール	説明	章
sui::vec_set	セット型を実装	コレクション
sui::vec_map	ベクターキーを持つマップを実装	コレクション
sui::table	Table型とそれとの相互作用メソッドを実装	ダイナミックコレクション
sui::linked_table	LinkedTable型とそれとの相互作用メソッドを実装	ダイナミックコレクション
sui::bag	Bag型とそれとの相互作用メソッドを実装	ダイナミックコレクション
sui::object_table	ObjectTable型とそれとの相互作用メソッドを実装	ダイナミックコレクション
sui::object_bag	ObjectBag型とそれとの相互作用メソッドを実装	ダイナミックコレクション

モジュール	説明	章
sui::bcs	BCSエンコーディングとデコーディング関数を実装	バイナリ正規シリアライゼーション
sui::borrow	値による借用のための借用メカニズムを実装する	ホットポテト
sui::hex	16進エンコードおよびデコード機能を実装します	-
sui::types	型がOne Time Witnessであるかどうかを確認する方法を提供します	一度きりの証人（One Time Witness）

Sui フレームワークは2つの名前付きアドレスをエクスポートします：sui = 0x2 と std 依存関係からの std = 0x1 です。

[addresses]
sui = "0x2"

# MoveStdlib 依存関係からエクスポート
std = "0x1"

標準ライブラリと同様に、Sui フレームワークでも一部のモジュールと型が暗黙的にインポートされます。以下は、明示的な use インポートなしで利用可能なモジュールと型のリストです：

Sui フレームワークのソースコードは、Sui リポジトリで入手可能です。